この記事では、運営者自身の経験も踏まえながら、一つの考え方を紹介します。
考え方
親の「気にしなくていい」という言葉を、そのまま将来の約束として受け取りすぎないようにします。親が今そう言ってくれる気持ちは大切にしつつ、生活の場、相談先、お金、緊急時の連絡先だけは少しずつ確認します。親の言葉を疑う意味ではなく、あとで自分が全部を抱え込まないための準備として考えます。
なぜそう考えるのか
親が「気にしなくていい」と言う背景には、子どもに負担をかけたくない気持ちがあることがあります。一方で、親自身も将来を細かく言葉にできていないのではないでしょうか。そのため、その言葉だけで安心するのではなく、今分かっている情報を確認しておくことが大切です。
確認するといっても、最初から制度や相続の話を詰める必要はありません。障害のある本人がどこで暮らしているのか、誰が相談に乗っているのか、親が急に動けなくなったとき誰へ連絡するのか。こうした情報(名前と連絡先)だけでも、あとで動きやすくなります。
きょうだいが親と同じ役割を引き継ぐ必要はありません。大事なのは、本人の生活を支えている仕組みを知り、自分が直接担うことと外部へ任せることを切り分けることです。親の言葉を尊重しながら、必要なところだけ見える形にしておく。その距離感でよいと思います。
経験から学んだこと
私が18歳のころ、弟の将来について父に聞いたとき、返ってきたのは「気にせんでええ」という言葉でした。そのときはそれ以上聞けませんでしたが、30年後には親自身の介護も重なり、状況は変わりました。だから今は、親の言葉を否定するのではなく、時間が経つと前提は変わるものとして受け止めています。
