恋人や配偶者など、パートナーへは、どのように伝えたら良いのでしょうか?

家族・支援者への引継ぎ

この記事では、運営者自身の経験も踏まえながら、一つの考え方を紹介します。

考え方

2つあると思います。
まずは、自分の家族の話題になったとき。障害をもつ兄妹がいることをどう伝えるか、ということ。
そして、結婚を考え始めると、将来をどう考えているのか、という話。
どちらにせよ、最初から重い将来のこととして話すのではなく、「自分の家族にはこういう状況がある」と分かる範囲で伝えます。話す内容は、一度で全部でなくてよいと思います。

なぜそう考えるのか

障害のある兄弟姉妹のことを、恋人や配偶者へどう話すかは悩みやすいテーマです。相手にどう受け止められるか、自分の将来にどれくらい影響するのか、自分自身でもよくわかっていないところを説明しないといけないからです。ただ、隠すか全部話すかの二択にしなくてもよいと思います。

伝えるときは、本人の診断名や制度の詳細より、今の暮らしと自分の関わり方を中心にすると話しやすくなります。たとえば、親が主に支えていること、自分は今どのくらい関わっていること、将来は情報整理や相談先確認をしていきたいことなどです。

パートナーは、本人や親の支援を一緒に背負うためだけの存在ではありません。自分の生活をどう守るかを一緒に考える相手でもあります。きょうだい自身が、全部を抱え込まない方針を持っておくと、話し方も少し落ち着きます。

経験から学んだこと

まずは、障害のあるきょうだいのことよりも、親の老後について話すほうが、切り出しやすいのではないでしょうか。

かつては「夫の親の世話は妻がする」といった考え方もありましたが、時代とともに少なくなってきていると思います。ただ、若い夫婦の場合、親の介護について具体的に話し合う機会は、まだあまりないかもしれません。

私の場合で言うと、私たち夫婦は、それぞれが自分の親の介護に主体となって関わる。関わり方としては、社会福祉につないでいくことを中心にマネジメントしていくことになるかな、というスタンスでいました。自分の親のことは自分が中心になって考え、必要に応じて、互いに相手をサポートするという関係です。そして、親が高齢となってきて、実際にそのようになってきています。

このスタンスを夫婦で共有できたなら、障害のあるきょうだいについても、同じように考えていると伝えられるのではないでしょうか。自分のきょうだいのことは自分が主体となって考える。ただし、一人ですべてを抱え込むのではなく、必要なときにはパートナーにも支えてほしい。そのような話し方であれば、相手の理解や共感も得やすくなると思います。

これは、パートナーの親族が、今は健康に暮らしていても、もし病気や事故などで支援を必要とする状態になったら、夫婦としてどのように関わるのか、という問いへの一つの考え方でもあります。

パートナーに話すときは、お互いに理想論だけを伝えるのではなく、自分がどこまで関わり、どのような距離感なら無理なく続けられるのかを、具体的な言葉にしようとすることが大切だと思います。